食養生研究家・塚本紗代子さんオススメ 「夏の簡単アレンジレシピ」3選
01 食感が楽しい紅茶のパウンドケーキ
紅茶の楽しみ方は飲むだけではありません。少し余ってしまった茶葉があったら、お菓子にしちゃいましょう。ホットケーキミックスで作った生地の中に細かく砕いた紅茶葉を混ぜて、オーブンで焼くだけ。少ない材料・手順でできるのに、ケーキ屋さんが作ったみたいな本格的な味わいのパウンドケーキが出来あがります。
使った紅茶は、「JOE'S TEA(ジョーズティ)」の「The Earl of Grey 100g」。スリランカ産のオーガニック茶葉に、ほろ苦さとフルーティーさを併せ持つベルガモットオイルで香り付けをしたアールグレイティーです。香り高い茶葉はケーキになっても健在で、焼き上がりの部屋の中が爽やかな匂いでいっぱいに。茶葉のままケーキに混ぜているので、しっとりとした生地の中に現れるサクサクとした食感も楽しめます。
■材料
- ホットケーキミックス:150g
- バター:100g
- 卵:2個(100g)
- きび糖:90g
- 紅茶葉:10g(※おすすめはアールグレイ)
■作り方
<下準備>
- すべての材料を図って計っておきます。ホットケーキミックスはふるっておきます。
- バター・卵は常温に戻しておきます。
- オーブンは180度に余熱しておきます。
- ケーキ型にバターを塗るか、クッキングシートをしきます。
- 茶葉は細かくしておきます。
- ボールにバター・きび糖を加えてハンドミキサーで白っぽくなるまでよく混ぜ合わせます。
- 1に4〜5回に分けてよく溶いた卵を加えて、分離しないよう乳化していきます。
- 2にふるったホットケーキミックス・紅茶葉を加えてヘラで切るように混ぜ合わせます。
- 生地を型に流し込みます。
- 180度で10分焼き、一度取り出して中央に切れ込みを入れます。その後30〜40分焼きます。
- 竹串をさしてトロッとした生地がついてこなかったらケーキクーラーに取り出し冷まして完成。
02 七味唐辛子でつくる特製食べるラー油
辛いもの好きな方におすすめしたい、食べるラー油も手作りで。ごま油をベースに七味を混ぜ合わせただけの簡単なレシピで、麺類、お豆腐、枝豆…と色んな食べ物と合わせて楽しむことのできる便利な調味料に仕上がります。今回は、水餃子に合わせていただきました。手作りのラー油に黒酢を加えて、さっぱりピリ辛のタレに。夏にぴったりの一品です。
七味は、「吉田七味店」の「七味唐辛子」を使用。ごまや青のり、みかんなど豊かな風味を持つ、辛いだけじゃない七味唐辛子です。中辛・大辛・特辛の3つがあるので、お好きなものをチョイスして使ってみてください。辛さだけではない香りと味に特徴を持つ七味なので、そのままご飯やサラダに振りかけても美味しく食べられます。
■材料
- 七味:5〜10g(※好みの辛さで増やしてください)
- ごま油:50g
- にんにく:1片
- 生姜:10g
- 醤油: 5g (小さじ1)
- 塩: 2g (小さじ1/2)
- きび砂糖:5g (小さじ1)
■作り方
- にんにく・生姜をみじん切りにします。
- 小さめの容器にごま油以外の材料をすべて加えてよく混ぜ合わせます。
- 小鍋にごま油・2の具を加えて弱火にかけます。焦げないように混ぜながら。
- パチパチ音が鳴ってきたら火を止めます。
- 冷めたら瓶に入れて完成。
03 だしを生かした、夏にぴったりくるみだし醤油
夏といえば、毎日でも食べたいそうめん。でも、毎日同じ味だと飽きてしまうというのも本音です。そんな時にぜひ作っていただきたいのが、くるみだし醤油。炒って砕いたくるみに、だし入りのみりんとお醤油を混ぜ合わせて作る特製だれです。そうめんはもちろんのこと、ナスやししとうなど、夏の野菜を素揚げにしてこの特製だれで食べるのも絶品です。
今回使ったのは「峰村醸造」の「贅沢 だしの蜜」。純米酒で本枯節と昆布の出汁をとり、煮詰めた旨味調味料です。手間と時間のかかる本枯節は鰹節の中でも最高級と言われています。豊かな風味のお出汁と純米酒でできたこちらは、みりんのように料理に使うことができます。鍋物、焼き魚、酢の物など幅広く活躍してくれること間違いなしです。
■材料
- くるみ:50g
- 「贅沢 だしの蜜」 :50g
- 醤油: 50g
■作り方
- くるみはフライパンで軽く炒ります。
- 1をすりこぎかブレンダーで粉砕します。
- ボールに2と「贅沢 だしの蜜」、醤油を加えて混ぜ合わせて完成。
※素麺・蕎麦・うどんなどのつゆに使う場合は、水で少し薄めてからお召し上がりください。そのまま茹でたお野菜などにあえて食べても。
今回レシピを考案してくれた人
塚本紗代子:幼いころから自然療法に興味を持ち、また自身の経験から食養生(しょくようじょう)の重要性を感じ、マクロビオティックや中医薬膳学を学ぶ。料理教室のアシスタント、飲食店の店長を経験後、独立。自身で料理教室を開催するかたわら、保育園給食の監修、飲食店の立ち上げ、青山Farmers Marketの事務局などに携わる。2020年1月にTSUMUGIを創業。健康的でウェルビーイングな暮らしを営む個人を増やすことはもちろん、食にまつわる環境問題や社会課題の解決を見据え、活動の幅を拡大中。人が生活を営むことを通して環境を回復させる暮らし方「自分にも地球にも善い暮らし」を実践するコミュニティー、生活共同体TSUMUGIも始動。
- photo:
- EICHI TANO
- text:
- NATSU SHIROTORI
- edit:
- TAKAHIRO SUMITA
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