grigio,petrolio,navyは完売し、再入荷予定はございません。
商品の特徴
コンセプトは3点
1.小さく薄い(長辺163mm×短辺90mm×薄さ18mm)
2.しっかり入る収納力(カード13枚、硬貨25枚、紙幣30枚)
3.カード・小銭・お札の全てが出し入れしやすい
お財布の「完璧」を目指したのがこのUnoです。
1.小さく薄い
一万円札のサイズより3mmしか大きくない
Unoのサイズですが、実寸では長辺163mm×短辺90mm、薄さは18mm(カード7枚・硬貨25枚・紙幣25枚 収納時)になります。
一万円札の長辺が160mmなので、Unoは一万円札よりも、たった3mmしか大きくないのです。長辺に関しては、どんな長財布よりもコンパクトである自信があります。
ここにデザイン特許である意匠権を取得したUnoのデザイン上の工夫があります。
この最小クラスの長辺にするためには、紙幣収納部を形成する部分に縫製をすることができません。縫製をすると当然に縫製をするための「余裕」が必要になりますので、その分大きくなります。私たちが試したところ、縫製をする構造だとどんなに頑張っても一万円札+5mmの長辺になります。つまり、紙幣収納部の形成に縫製を施す長財布の長辺の限界は約165mmだと考えます。
Unoは長辺部分に縫製をしません。縫製をする代わりに折り込んで、ホックで留めることによって縫製をすることなくスマートなデザインを実現しています。
このひと工夫が、構造上の限界と考える長辺165mmから、2mmものサイズダウンを可能にすると共に、数値以上に見た目がシャープに変わります。
iPhoneMaxシリーズとほぼ同サイズ
もうひとつコンパクトさを実感いただきやすい指標として、iPhoneシリーズの中で大型とされるMaxシリーズと並べます。
ご覧の通り、同等サイズになります。
お財布とスマートフォンが同等サイズになると、もはやカバン不要、もしくは小さなカバンでも十分になるのではないでしょうか。
2.しっかり入る収納力
薄さやコンパクトさだけにこだわれば、もっとコンパクトにできるかもしれません。
ただし、収納力を捨てることになります。
Unoはこれだけ小さく薄いにも関わらず、長財布として十分な容量があります。
カードの収納力
ご覧のように、カード収納ポケットは6個+1個の合計7個となります。
小銭入れ側にあるカードポケットは完全に独立しているため、ICカードを入れていただくとカードを出さずに改札や自販機でICタッチすることができます。
複数のカードにICカードを重ねて収納する場合だと、他のカードと干渉してICタッチがうまくいかないことがありますが、その心配がありません。
さらに、厚さによってはカードポケット1個に対してカードを2枚収納することもできます。ポイントカードなどの薄手のカードを多く収納したい場合は、2枚重ねて収納すると最大13枚収納することも可能です。※カードの厚みによっては2枚重ねるのが難しい場合もあります。
小銭の収納力
実寸では、500円玉2枚を含めた25枚の小銭が収納可能です。サイズの大きな500円玉が無ければ、さらに多くを収納できます。小銭が多くなりがちな方でも十分な枚数ではないでしょうか?
お札の収納力
実寸では、一万円札10枚を含めた30枚の収納が可能です。
なお、構造が複雑になる上に厚みが増すため、仕切りは設けておりません。
3.カード・小銭・お札の全てが出し入れしやすい
カードが出し入れしやすい
カードポケットは全7個が全て独立式。これは想像以上に出し入れしやすく、一度使うと“やみつき”になります。
キャッシュレス・カード社会の現代では、小銭やお札よりもカードの出し入れの方が多いのではないでしょうか?いくつも重なったカードから1枚のカードを探し、取り出すストレスから解放されます。
小銭が出し入れしやすい
小銭入れは、あえて浅く作ってあります。これは、深いポケットにしてしますと、取りづらくなるためです。一番大きな500円玉が無理なく入りつつ、取り出しやすい絶妙な深さに設計しています。
また、小銭入れが財布の内側ではなく外側に向いていることで、財布を開くことなくダイレクトに小銭の出し入れができる点、指が入りやすいようにガバッと開く構造も、設計上の工夫になります。
お札が出し入れしやすい
お札入れのポイントは、安定感のある適度なホールド力と、出し入れのしやすさの両立だと考えます。どちらかが強すぎると、お札が落ちてしまいそうになったり、出し入れがしづらくなります。Unoでは、長辺の折り込みをする部品の長さを適度に調整することで、絶妙なホールド感と出し入れのしやすさを両立しています。
こだわり・特徴
1.マルチ収納ポケット
小銭入れ側についている小さなスペースは、マルチ収納ポケットです。
家の鍵・Airtag・小さめのお守り・常備薬などを収納可能です。
物を入れることで、革が痛むという懸念もありましたが、2ヶ月程度試作品に物(Airtag)を入れて使用した様子では、多少の跡はつきますが破れるなどの大きな問題はありませんでした。
※ただし、鍵などの尖ったものを収納する場合は、使い方によっては傷がついたり破けてしまう可能性がありますので取り扱いにはご注意ください。
2.2つの表情「無骨な表面」と「シンプルな裏面」
構造上、表面(小銭入れ側)は縫製面がむき出しになるため、やや無骨な表情を見せてくれます。レザー小物の醍醐味でもあるステッチを楽しめます。
一方で、裏面(カード入れ側)は縫製が一切ありませんので、シンプルな表情になります。こちら側は、純粋にレザー素材を楽しんでいただきたいです。プエブロであれば、大きな経年変化を感じていただきやすいと思います。
3.一枚革構造
Unoをバラバラにすると1枚の大きな革になります。つまり、一枚革の構造をしています。
一枚革構造のメリットは、縫製が少なくなる分、デザインがスマートになることと、強度や安定感が増します。
4.質感高く地球に優しい「素材」
①思わず触れたくなる高い質感を持つ素材
②選ぶことが地球のためになる、持続可能な社会に貢献する素材
そんな素材を厳選しています。
素材:プエブロ
生後2年以上の雌牛の原皮を使用しバケッタ製法で作られています。 仕上げ加工として意図的に表面を荒々しく毛羽立たせた、非常に個性的な革です。
最初の状態は和紙のような手触りで、マットな質感故に光沢は殆どありませんが、使う程に表面の繊維が寝て加速度的に光沢が増していき、色も短期間で深まっていきます。
艶の上がり方が非常に早いので、変化の仕方がとても劇的であるほか、使い込んだ時に見せる、吸い付くようなしっとりとした質感も大きな魅力です。経年変化(エイジング)がお好みの方にはお勧めの革です。
5.金具はYKK最上級ファスナー「エクセラ」
ファスナーを使った小物は、ファスナーの滑りや耐久性が非常に重要です。
YKK社の最上クラスと言われるEXCELLA(エクセラ)を使用しています。最初のうちは開閉がかたく感じますが、徐々に滑らかになっていきます。
プロダクト誕生までのお話
立ち上げ以来、これまでに2種類の2つ折り財布(Saku・ICHI)を展開してきました。
特に2つ折り財布の二代目であるSakuは、一代目のICHIのサポーターの皆様と一緒にICHIの改善点を考慮して創った作品でもあり、2つ折り財布というジャンルの中では、ベストと言える完成度だと自負しています。
一方では、Sakuのユーザーの皆様からのフィードバックや、自分たちでSakuを使い倒してきた中で、2つ折り財布という構造上、実現することができない「使いやすさ」を追求したデザイン(設計)の構想が徐々に明確になっていきました。
そのデザインを実現するには、構造上、2つ折り財布ではなく長財布である必要がありました。
これが長財布に挑戦しようと決めた背景です。
企画当初の手書きのイメージ図
以下は、実際にいただいた2つ折り財布である「小さく薄い財布Saku」へのフィードバックを元に、私たちがまとめた「使いやすさ」を追求したデザイン(設計)です。
維持したい要素
・小さく薄いこと
・実用的な収納力があること
・小銭入れが出し入れしやすい
・小銭がダイレクトに出し入れできる(財布を開ける必要がない)
新たに追求したい要素
・小銭入れだけでなく、カードとお札も出し入れしやすい
・一枚革のシンプル構造
上記すべての要素をしっかりと内包した理想のプロダクトがこのUnoになります。
長財布の構想自体は2021年末頃からありましたので、約1年かけて完成に至りました。