
【レビュー】一彫りに魂が宿る。Samurai Craftの『シェリダンスタイルカービング B-3 ロングウォレット センターコンチョ』と、一生を共にする覚悟。
CHOOSEBASE SHIBUYAのスタッフが実際にオフィス・プライベートで使用して、本当にいいと思ったものをレビューする「STAFF Review」。今回は「シェリダンスタイルカービング B-3 ロングウォレット センターコンチョ|Samurai Craft(サムライクラフト)」をご紹介。

流行の波がどれほど速く通り過ぎようとも、決して色褪せないものがあります。それは、誰かの手によって、誰かの「一生もの」になることを願って作られた道具。
今回ご紹介するのは、私がCHOOSEBASE SHIBUYAで見つけ、その圧倒的な佇まいに足を止めてしまった一品。「シェリダンスタイルカービング B-3 ロングウォレット センターコンチョ|Samurai Craft(サムライクラフト)」です。

「シェリダンスタイルカービング B-3 ロングウォレット センターコンチョ|Samurai Craft(サムライクラフト)」
PRICE:¥132,330(税込)
SIZE:195×95×30mm

この財布が、なぜそれほどまでに人を惹きつけるのか。その理由を、紐解いてみましょう。
仙台の山麓、6畳のプレハブから始まった物語
このブランドの根底に流れる「静かな熱量」。
Samurai Craftは2003年、宮城県は大和町の山麓に立つ、わずか6畳ほどのプレハブ小屋からその歩みを始めました。
代表の立田 良徳氏が、たった一人でレザーと向き合い、試行錯誤を繰り返した日々。友人や顧客からのオーダーを受けながら、「見た目だけではない、使いやすさと耐久性」を極限まで追求してきたといいます。

創業当初の様子(Samurai Craft公式HPより引用)
その原点があるからこそ、彼らの製品には、単なる「高級品」という言葉では片付けられない、使い手の人生に寄り添おうとする覚悟が宿っています。
深淵なる「シェリダンスタイルカービング」の凄み
このウォレットを手にしたとき、誰もがまずその「奥行き」に圧倒されるはず。
施されているのは、アメリカ・ワイオミング州シェリダンを発祥とする伝統的なカービング技法「シェリダンスタイルカービング」。数あるレザークラフトの技法の中でも、特に熟練した技術と忍耐を要する最高峰のデザインです。

一般的な型押し(エンボス)とは根本的に違います。
外装に採用された最高級のハーマンオークレザーに迷いなく刃を沈めていき、 一打、二打、三打...一彫りごとに宿る美意識。革の奥深くまで刃を沈めることで、表面に「高低差」が生まれ、描かれた花や葉がまるで呼吸をしているかのように立体的に浮かび上がるのです。

一見すると華やかですが、その実、非常に武骨。
このカービングの溝のひとつひとつに、使い手の時間が蓄積されていく……そう思うと、手に取るたびに背筋が伸びるような感覚を覚えます。
圧倒的な存在感を放つ、38mmのシルバーコンチョ
財布の中央に鎮座するのは、直径38mmという巨大なシルバーコンチョ「SW-303」。
これがあることで、繊細なカービングの曲線がギュッと引き締まり、「纏う工芸品」としての威厳が完成します。

お気に入りのヴィンテージデニムのポケットからこのコンチョが顔を出している姿を想像してみてください。それはもはや財布という枠を超え、持ち主のアイデンティティを語る一部となります。
堅牢さと優しさが同居する「内装」の機能美
外装の圧倒的なパワーに対し、内装にはしっとりとした質感のオイルレザーが採用されています。 財布を開いた瞬間に感じる、この「堅牢」と「柔らか」のコントラストが実に心地よい。
特筆すべきはその収納力。
- カードポケット計16枚
- 大小札入れ計4室
- 小銭入れ & 規格外カードポケット

「B-3」モデルの代名詞とも言える「懐の深さ」。これだけの容量を備えながら、収納時にも膨らみづらいよう設計されているのは、ハンドソーイングに拘る職人の緻密な計算があるからこそです。
自分だけの「世界」を育てるという贅沢
サムライクラフトの製品は、手に入れた瞬間が「完成」ではありません。 革にオイルを満遍なく染み込ませ、汚れ防止加工を施すなど、長く使い込むことを前提とした丁寧な下処理が施されています。

あなたが使い、あなたの手が馴染み、あなたの歩いた時間が革に刻まれていく。
数年後、このサドルレザーが飴色に輝き、深い艶を帯びたとき。
そこには世界に一つ、あなただけの景色が広がっているはずです。