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CHOOSEBASE SHIBUYAブランド対談「あふれる想いをギフトにのせて」 / 無限の造形美から生まれたジュエリー「SIEN」× 画家の創るアートのようなラテインテリア「Sophishea」のサムネイル

CHOOSEBASE SHIBUYAブランド対談「あふれる想いをギフトにのせて」 / 無限の造形美から生まれたジュエリー「SIEN」× 画家の創るアートのようなラテインテリア「Sophishea」

3月は「あふれる想い」をキーワードにおすすめのブランドの対談を実施。今月は無限の造形美から生まれたジュエリー「SIEN」× 画家の創るアートのようなラテインテリア「Sophishea」。

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CHOOSEBASE編集部
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CHOOSEBASEに関わる、ヒト・モノ・コトをクリエーターの皆さんといっしょにお送りするオリジナルコンテンツです。 写真、インタビュー、コラム、エッセイ、小説など、多彩な記事で、皆さんの日常の選択を豊かにできたらと思っています。
CHOOSEBASE SHIBUYAブランド対談「あふれる想いをギフトにのせて」 / 無限の造形美から生まれたジュエリー「SIEN」× 画家の創るアートのようなラテインテリア「Sophishea」のサムネイル

3月にスタートした新たな編集テーマは「gift your color/何色にしよう」。今月は「あふれる想い」をキーワードにおすすめブランドをご紹介。感情を受け止めてくれる余白のあるブランドとして、無限の造形美から生まれたジュエリー「SIEN」と画家の創るアートのようなラテインテリア「Sophishea」をピックアップ。「SIEN」の木村竜介さんと「Sophishea」のMairiさんにお話を伺いました。

ーまず最初に、お二人がブランドを立ち上げた経緯とコンセプトをお聞かせください。

木村:「SIEN」は昨年の7月にできたばかりのブランドです。もともとは別のブランドをやっていたのですが、より普段使いしやすいアイテムを作りたいと思って始めました。アイテムは、シルバーでできたリングとイヤーカフを扱っています。リングもイヤーカフもC型で同じ形状になっているので、リングを少し調整してイヤーカフとして使ったりすることもできます。特徴的なのはシルバーの素材で、高純度のシルバー958という素材を使っています。これは、1000分の958が銀でできているということを意味しているのですが、一般的に使用されるシルバーよりも銀の含有量が多いので希少性の高いものになります。銀の割合が増えることによって素材自体が柔らかくなるので、傷が付きやすくなります。一見、デメリットのようにも感じるかもしれませんが、使っている間に入る傷を楽しんで欲しいと思ってこの素材を選んでいます。10年使ったリングには、使った人の10年分の想いが詰まっていると思います。

Mairi:私はもともとアーティストとして活動をしていたのですが、作っている作品がカラフルでキラキラとしたアートで、日本の住宅に馴染みにくいのではと悩んでいました。たくさんの方がアートに触れられる機会を増やしていきたいと考えたときに、日本の住宅や暮らしにも馴染んで、温かくやさしい気持ちにさせてくれるブラウンを基調としたカラーで表現したいと思い、約半年前に「Sophishea」を立ち上げました。コンセプトは、「心の余白を作る」です。私自身、カフェラテが大好きで、ラテタイムを1日に1回設けているのですが、その時間があるから日々の仕事を頑張れたり、温もりを感じてほっとする気持ちが生まれて活力に変わっています。私の生活にはなくてはならない大切なひと時になっています。そんな時間をイメージして色味やデザインを扱うアイテムを考えていて、トレーやフラワーベースなど必需品ではないものばかりなのですが、暮らしに彩りを与えてくれるような癒やしのアイテムを作りたいと思って制作をしています。

 <木村さんが手掛ける「SIEN」の商品一覧はこちら>

ーお二人のアイテムには1点ずつ唯一無二の特徴があると思うのですが、それぞれどのように作られているのでしょうか。

木村:僕はまず、デザインを考えるときには、たくさん妄想します。世の中には色々な形があると思うのですが、街中で見た素敵なモチーフを頭の中に保存しておいて、金属を触り、ほかの素材を触ってみたりして、僕の頭の中で組み立てていきます。僕はもともと職人上がりで、デザインを学んできたわけではないので、デザイン画を起こすことはあまりしないです。実際に製品にしていくときには型を使って作ります。一般的な職人はいかに綺麗に同じものを作るかに注力すると思いますが、僕が作るときには仕上げの具合や刻印の場所や深さなど、あえて同じにしないようにしています。同じ品番の商品であっても、若干の違いがあるので、選んだ人の個性が出るようになっています。

Mairi:私も木村さんと似ているかもしれません。型を使って作るのですが、感覚に任せる部分もあります。最後のヤスリがけの工程で、ものすごく時間をかけてする時もあれば、できたままの風合いを生かすこともあるんです。ジェスモナイトという環境に優しいミネラルベースの石膏と水性アクリル樹脂に絵の具で着色した素材を型に流し込むのですが、割とすぐに固まってしまうので、そこの作業は一瞬ですがフワッとした模様が出るようにイメージをしながら流し込んでいます。

木村:色を調合するときには、Mairiさんの気分で変化が出ることはありますか? 例えばいまはハッピーなことが多いとか、いまはちょっと大人っぽくなりたいとか。

Mairi:結構あります。たくさん作って疲労が溜まってくるとどんどん色が濃くなったりしますね。なので、メンタルを安定させながらハッピーにモノ作りができる環境づくりを大切にしています。作っているときにはいつもチョコレートとラテ、焚き火のような音を奏でるCUP/POTシリーズのキャンドルを近くに置いてリラックスできるような環境で制作しています。

 <Mairiさんが手掛ける「Sophishea」の商品一覧はこちら>

ー今月のキーワードは「あふれる想い」なのですが、お二人はご自身のブランドのアイテム作りや誰かにプレゼントをする時、どのようにモノに想いを込めていますか。

木村:僕が作るときには、やっぱりつけ心地を一番気にします。リングなども少し角があるだけで、気になったりすると思うので、優しいつけ心地になるよう意識していますね。

Mairi:私は、普段から身近な人に何かをプレゼントすることが多いのですが、何かに向かって頑張っている人に「少しゆっくり休んでね」とか「心のゆとりを大事にしてね」とか、そんなことを考えながらプレゼントしていますね。自分の作った作品をプレゼントするときは、普段は恥ずかしくて言えないような気持ちを込めて作っています。

木村:ギフトって実際にあげるモノも大事ですが、いまMairiさんがお話しされたような想いの結果がモノに表れると思うんですよね。どんなことを考えてこのモノをギフトとして選んでくれたのか、その過程が大事だと思うんです。作られた時点のモノってもちろん職人の想いは入っているけれど、その時点では無機質な製品で、その製品を選んで買った人の気持ちが入ることで初めて意味のあるギフトになるのではないかなと思います。

 ー最後に、お二人のブランドのおすすめのギフトシーンを教えてください。

木村:「SIEN」は、ユニセックスのブランドなので、例えば女性がギフト商品を探しにきて、本当は自分が欲しいけれどパートナーの男性へのギフトを探さなくてはという時に、2人で選んで2人でひとつのアイテムを一緒に使っていただいてもいいんです。相手が好きなものを選ぶのってなかなか難しいと思うのですが、自分の好きなものを選んで2人で共有するのも楽しいんじゃないかなと思います。

Mairi:私のアイテムはライフスタイルに寄り添ったアイテムが多いので、引っ越しのお祝いなんかにおすすめしたいです。ご自身に向けても、大切な人に向けても、癒やしやゆとりのある生活を送って欲しい、そんな気持ちを込めて贈っていただければ嬉しいです。

<「SIEN」の商品はこちらからご覧ください>

<「Sophishea」の商品はこちらからご覧ください>

Text:
Natsu Shirotori
Design:
Kyoko Tsuda, MELTed MEADOW
Photo:
Eichi Tano
Edit:
Takahiro Sumita
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