「もりのともだち」は、赤ちゃんの「食べる」を応援する、北海道の森から生まれた丈夫で使いやすい木の器シリーズです。
マタンプシを巻いたこども椀。アイヌ工芸作家の吉村政彦さんに文様を描いて頂きました。赤ちゃんがすくすく育ちますように、と願いを込めて。
アシリウタラとは、アイヌ語で「新しい仲間」という意味。ようこそ赤ちゃん、という嬉しい気持ちを表現しています。
まず目に飛び込んでくるのは、このかわいいにっこり笑顔。深さが便利な、ぷっくりほっぺのこども椀です。
アイヌ文様とは
アイヌの人たちが身にまとう衣服などに描かれている独特の模様のこと。
文様は、「モレウ(ゆるやかな渦巻き)」と「アイウシ(とげの形)」などの要素を組み合わせて描かれますが、主に刺繍や布、木彫で描かれるその文様は美しく、また文様にはそれぞれに意味や祈りが込められています。その文様は描き手によってさまざまで、家族に代々伝わる文様もあるそう。
マタンプシとは
もともとは男性が山や川に狩りへ行く際、髪をまとめるために鉢巻のように頭に巻いていたもので、現代では、女性もアイヌ舞踊を披露する際や伝統儀式に参加する際などに身に着けます。神様に自分の居場所を知らせる目印、同時に魔よけの意味もあったと言われています。
このアシリちゃん、実はとっても働き者。
スープやお味噌汁、麺などの汁物を入れてこども椀に。ごはんのお茶碗にもいいサイズ。
お水や飲み物を入れてコップに。プリンやヨーグルトを入れてボウルにも。
この深さがとっても使いやすいのです。
器の内側の縁にはしっかりと立ち上がりを作っており、どろどろの離乳食やつるつるのゼリーもスプーンですくいやすい形状です。
ぷっくりとしたほっぺにも、実は使いやすさの秘密が。
このしもぶくれの形は、赤ちゃんが少しでも器をひっくり返しにくいようにと、器の安定感を高める工夫から生まれています。
それだけじゃないんです!
赤ちゃんがその小さな手で、またお母さんが片手で器を持つときに持ちやすいように、いろいろなところに引っ掛かりを付けています。
このマタンプシもその一つ。この段差、案外しっくり持ちやすいんですよ。
そして、底の削りも持ちやすさを考えてこの大きさ、この深さにしたんです。この縁に指が引っかかるようにしっかり段差を付けています。
製品には、私たちの思いを伝える絵本がついています。
■使いやすさについて…
チエモクの食器は、いずれも塗装にこだわっています。目指すはガラスや陶器のような使い心地!
電子レンジや直火、オーブンはさすがに厳禁ですが、そのほかは出来る限りうつわに気を使うことなく、色んなものにガシガシ使って欲しいと思っています。
だからチエモクの器には、液体ガラス塗装という新しい技術を採用しました。
その特徴は…
1;汚れ・色移りに非常に強い
2;塗膜が劣化せず半永久的に長持ち
3;アルコール溶剤で安全性が高い
4;お手入れ要らず
■原材料について…
北海道産木材はんのき
塗装;液体ガラス塗装
この製品は、北海道下川町産のはんのきという材料で作っています。
これにも、チエモクの思いとこだわりが詰まっています。
中でも、このシリーズは特に、北海道(上川郡下川町)の森から赤ちゃんのともだちがやってくる、という気持ちで作った製品です。
従来の、北海道産木材として人気のある広葉樹の種類は、木材として伐採されてきたために近年資源の量が急激に減少しています。
これまで人気の広葉樹は、成長するのに100年以上の月日を必要とする種類の木が多く、そのような材は一度切ってしまうと元の状態を再生するのには数百年かかると言われています。環境を守るためにもあえて使うのを避け、あまり人気はなくても森には沢山生えている成長の早い種類の木をつかうことにしました。
しらかばとはんのきは、「パイオニアツリー」と呼ばれ、荒地にも真っ先に侵入し根を下ろす樹種です。
■サイズ
φ84×H45(mm)
■ご使用上の注意
この製品は、液体ガラス塗装で仕上げています。長く快適にご使用いただくために、次のことにご注意下さい。
・オーブン、電子レンジには入れないで下さい。
・柔らかいスポンジに食器用洗剤をつけて洗って下さい。食器洗浄機、硬いスポンジや金たわしは使わないで下さい。
・長時間、内容物を入れっぱなしにしたりお水に浸したりしないでください。
・歯でかじったり、落とすなど衝撃を加えたりしないようお気をつけください。木部が割れたり欠けたり、また塗装の膜にキズが付いたり部分的に剥がれたりすることがあります。
※使い始めは、熱いお湯を入れると塗装の匂いが立ってくることがあります。使う前にまず白湯を入れて洗い、塗装臭が抜けていることを確認してから食品を入れてお使いになって下さい。匂いがするときにはしばらく時間をあけて何度か繰り返して下さい。数回で匂いは抜けます。