<GOOD COFFEE FARMS>
コーヒーで世界を変えよう。
世界中で広く愛され、日本でも1週間に平均12杯も飲まれているコーヒーですが、生産や流通の現実、生産者が直面する課題について語られる機会は少ないです。18歳で日本へ渡り、この現実に直面した創業者のカルロス・メレンが、様々な縁を繋ぎ、生産者の想いを紡ぎ、GOOD COFFEE FARMS設立に至った物語をお届けします。
2011〜
このコーヒー、どうやって作られたの?
創業者のカルロスは、来日して初めて母国グアテマラがコーヒー大国として認識されていることを知りました。それまで日本で無名のグアテマラ出身である事実をコンプレックスに感じていましたが、自分が人生で授かったものはコーヒーに違いない、コーヒーで何かできることをしたい、と悟ります。無経験で挑戦した貿易では失敗が続きましたが、その過程で日本にはすでに最高級のコーヒー豆が集まっていることを知り、グアテマラ人がグアテマラの輸入コーヒー豆を厳選する最高級ブランド・DARKS COFFEE(ダークスコーヒー)を2011年に立ち上げました。当時このコンセプトは他になく、日本で受け入れられただけでなく、グアテマラでテレビや新聞に取り上げられました。
しかし、新たな課題が浮かび上がりました。グアテマラ人なら当然知っているだろう、とコーヒーがつくられた農園のことから、フェアトレード、農薬のことまで、詳細に質問を受ける機会が増えたのです。仕入先の商社に聞いても答えを持っておらず、直接生産者とやり取りをすることにしました。そうして見えてきた現実は、想像をはるかに超える悲惨なものでした。コーヒーは生産工程で地域のコーヒーが一箇所に集められゴチャ混ぜにされることが一般的なため、そもそもつくり手まで辿ることも不可能だったのです。このトレーサビリティの問題を突きつけられたカルロスは、解決策を見出そうと調査を開始しました。
2016〜
新たな挑戦の始まり。
コーヒーは赤い実(コーヒーチェリー)の収穫から輸出までに、脱穀・発酵・乾燥等の多くの生産工程(精製)を経ますが、全体の9割を占める小規模農家は収穫までしか行っていません。この現状はトレーサビリティだけでなく、小規模農家が公平な対価を受け取れていない構造や、大規模な機械で効率化が追求されることによる環境破壊等、様々な問題に繋がっています。そこで、カルロスは、2017年1月に自転車式の脱穀機を開発しました。水、電気、燃料を使わず環境に優しい他、安価で小規模農家でもすぐに取り入れることができます。また、小規模農家自ら精製を行い、コーヒーに付加価値をつけることができる代物です。
画期的な取り組みはすぐにメディアに取り上げられ、噂を聞きつけた生産者が次々と集まりました。しかし、報われないコーヒー生産の現状が続いていたからなのか、彼らの目に光はないようにも思えました。そこで、カルロスは、彼らに希望を見せるべく、日本でみたマグロや夕張メロンの初競りに似せたオークションを1杯のコーヒーで行うことにしました。イベントは大成功し、信じがたい話ですが、最高額はなんと9万円にも及んだのです。目の前で世界観の変わる出来事を見せられた多くの生産者は、カルロスについていくことを決意し、彼の定める厳格なルールをも遵守するチームメンバーとなりました。
2019〜
日本へ、ストーリーを届ける。
200名を超える生産者が集い、彼らの意識の変化を確信したカルロスは、2019年に日本へ初めての輸出を行うことを決めました。「GOODなコーヒーをGOODなCoffee Farming(コーヒー作り)で実現している」と賞賛を受けたことをキッカケに、GOOD COFFEE FARMSという名前を正式に採用したのもこのタイミングでした。日本には顧客もスタッフすらもゼロの状態での7トンのコーヒー豆の輸入は誰が見ても無謀な挑戦でしたが、成功を信じて東京で毎年開催されている日本最大のコーヒーの展示会であるSCAJへ単身で乗り込みました。
自転車でつくるスペシャルティーコーヒーというコンセプトは、日本のコーヒー関係者のみならず、アフリカ・中南米・アジア等他の国のコーヒー生産者からも注目を集め、コミュニティをゼロから大きく広げることができました。有り難いことに、SCAJでの繋がりから、毎年継続してコーヒーを購入して下さるパートナーの方も多くいらっしゃいます。2020年2月に株式会社を設立後すぐに新型コロナウィルスが猛威を振るった逆境の中でも、私たちのGOODなコーヒーを、そして生産者のストーリーを、日本に届け続ける原動力となっています。
<商品詳細>
商品名 ;GOOD COFFEE FARMS SDGs カティモール
焙煎度 ;CITY ROAST (中深煎り)
品 名 ;レギュラーコーヒー(ドリップパック入り)
原材料名;コーヒー豆
原産国名;グァテマラ
内容量 ;10g(1杯分)
挽き方 ;中細挽き
焙煎場所;珈琲や新中野本店
珈琲やとは
店内に厳選した44ヵ国200種以上の珈琲生豆を常備し、お客様自身で好みの⾖をセレクト。<珈琲や>オリジナルの直火型ドラム焙煎機にて、その場で焙煎。焼きたての珈琲⾖をご注⽂頂いたお客様⼀⼈ひとりにお渡ししてきているお店です。開業10年⽬を迎える<珈琲や>代表の前⽥諭史は初めての珈琲⾖焙煎から20年。
このノウハウを余すところなく公開し、難しいと思われがちな<珈琲焙煎>を多くの⽅へ⾝近に感じて頂くために珈琲豆代のみで『焙煎体験&焙煎研修』も随時実施中。
2012 珈琲や新中野本店
2013 珈琲や三鷹工房
2014 珈琲や東小金井工房
2016 珈琲や台北松山工房(台湾)
2020 珈琲や早稲田工房
2021 沖縄 中山コーヒー園 珈琲や焙煎所
2022 原宿 MIZUcafe 珈琲や焙煎所
2022 小金井 東京学芸大学notecafe 珈琲や焙煎所
http://coffeeya.co.jp/
<全国に珈琲や加盟店と焙煎所候補も募集中>