お札も小銭もカードも、すべて横向きのまま見渡せる小さいお財布。ご自身用にはもちろんギフトにも最適な、日本の革職人によるハンドメイドプロダクトです。
容量と使いやすさの追求
キャッシュレス化が進み、世間的にもコンパクトなサイズ感のお財布の需要が高まっていますね。
でも現金派だし、小さい財布では容量が不安で長財布からなかなかシフトできない…とお悩みの方は多いのでは?
この二つ折り財布は、そんな方にもおすすめできる容量を備えています。
動画では
・一万円札×1、五千円札×1、千円札×5
・五百円玉×2、百円玉×4、十円玉×4
・厚みのあるカード×9
を入れてみています。革は使い込むと柔らかく馴染むので、入るカード枚数が増えたりもします。
折りたたみ財布は一般的にお札や小銭によって取り出すときに向きを変えないといけなかったり、全体が縦向きだったりすることが多いですよね。私自身その使いづらさは以前から感じていたので、横向きの折り財布を考案しました。
そしてお札・小銭・カードがすべて横向きのまま出し入れできるこのお財布ができました。
よりコンパクトさを重視したい方には「シンメトリーな三つ折り財布」をおすすめしています。
経年変化を愉しむための素材選び
革はマットで素朴な風合いが魅力のイタリアンレザー「SIBILLA Liscio/シビラリスシオ」。
シビラリスシオは表面にホワイトワックス加工を施した革。使うほどワックスが摩擦で落ちたり革に馴染むことでゆっくりと霧が晴れて、地の革の色が出てくる愉しみがあります。新品時の手触りはお肌にパウダーをのせたようにさらっとした感触です。
ワックスが馴染んだ後もさらに色の深みが増して艶を帯びるので、長くエイジングの過程をお愉しみいただけます。一度手にすると何年も使い続けるお財布に最適な革です。
革は薄く漉き、馴染んで折り目の癖が付いたころにお財布自体が薄くなるよう設計しました。使い込むとコンパクトで薄い二つ折り財布が完成するという算段です。
お色はクリーム、クラウド、グラファイト、スミクロの4色。
クリームは甘さを想起させる淡いトーン。ワックスの効果で経年変化は意外とゆっくりと進みます。
クラウドはもやもやとした質感がくもり空をイメージさせるムラ感のあるグレー。使うとベージュになっていく、色変化のギャップが美しいお色です。
グラファイトはニュアンスを感じるグレーブラウン。経年変化でワックスが晴れるとさらに色味が深まります。
スミクロは一番印象の変化が大きく、ふわっとした見た目は使うほどに艶の深い漆黒に移り変わっていきます。
画像にはワックスを布でこすり落としただけのサンプル(革の地の色味)と、使用による色味の変化を写したものの両方を掲載しています。
淡いお色の革は特に、ワックスが馴染みながら色味も大きく変化します。
クリームの経年変化サンプルを画像をご用意しました。色の濃いほうが2年程度使用したものになります。ここからまだまだ深く飴色になっていきます。
真鍮金具も使い込んだ方は独特のくすみでアンティークのような雰囲気に。
クラウドは特に色変化のギャップが大きく、ライトグレーの色味は艶を帯び、次第にベージュ寄りのトーンに変わっていきます。
こちらは「シンメトリーな三つ折り財布」のクラウドの2年使用したサンプルです。まるで石のようなムラのある表情変化が予想外の面白さ。本革らしい経年変化を愉しめるうえに、人と被りにくいという点でもいち推しのカラー。
こちらは同じ革を使用した「シンメトリーな三つ折り財布」のグラファイトの経年変化。左上のサンプルは表面のホワイトワックスが馴染んで透明感を帯びています。
まるで別もののように見えますが、使い続けることでこのギャップをお愉しみいただけます。
使う過程そのものを愉しんでいただくために細部までこだわって仕上げた二つ折り財布です。
【お手入れについて】
当店では製造工程でオイルを含ませた本革を選んでおり、その効果で使うほど自然と色味が深まり艶が増します。そのため日々のお手入れは革製品専用ブラシでやさしくブラッシングする程度で十分です(おすすめはほど良い硬さの馬毛のブラシ)。
ホワイトワックスが馴染んだあとに革表面の乾燥が気になったときのみ、専用クリームを塗りこんでいただくとより綺麗に長持ちします。
また防水スプレーは革の質感を損なうためおすすめしません。使用される場合は自己責任のもとでお願いいたします。
サイズ |
縦10 × 横9.5 × 厚さ3 cm
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素材 |
牛革(イタリアンレザー:SIBILLA Liscio)、真鍮
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原産国 |
日本 |